バナナ組織培養

「の」じゃなくて「で」なんです。

バナナ「の」組織培養の場合、MS + BA 10ppm + 15% CW + ショ糖 2% +ジェランガム0.2% (pH5.6)なんて培地で行われるらしいです。根塊部を5mmくらいにスライスしたものを植えると1ヶ月くらいで芽が出てくるらしいです。

一方、バナナ「で」組織培養ということは、バナナが培地だってことです。さて、いったいバナナをどんな風に培地にするのでしょうか、いったい何を培養するためのものなのでしょうか?

植物の組織培養にはいろいろな組成の培地が用いられます。上記の例だとMS培地が基本になっています。MS培地は次のような成分を混ぜてつくります。

MS培地組成表
1000ml中 組成物質 ストックソリューション作成法
MST(20ml) A NH4NO3
MnSO4・H2O
KNO3
ZnSO4・H2O
KH2PO4
H3BO3
82.5g
1.115g

95.0g

0.43g

8.50g

0.31g
純水に溶かして1000mlにする
B KI
Na2MoO4・2H2O
CuSO4・5H2O
CoCl2・6H2O
0.415g/50ml
0.25g/100ml

0.025g/100ml

0.025g/100ml
各液5ml
MSU(10ml) CaCl2・2H2O 22.0g 純水に溶かして500mlにする
MSV(10ml) MgSO4・7H2O 18.5g 純水に溶かして500mlにする
MSW(10ml) Na2-EDTA
FeSO4・7H2O
1.865g
1.30g
純水に溶かして500mlにする
MSX(5ml) イノシトール
ニコチン酸
グリシン
ビタミンB6塩酸塩

ビタミンB1塩酸塩
10.0g
0.05g
0.20g
0.05g
0.01g
純水に溶かして500mlにする (冷凍保存)

ショ糖:30g/l(3%)
pH:5.75-5.80(NaOH,HCl)
Gellan Gum:0.5g/100ml(0.5%) or Agarose:1g/100ml(1%)

これだけでも育つのですが、やはり育ちが悪いそうで、最初のバナナの組織培養の培地にはCW(ココナッツウォーター)が添加してあります。

こんな風に化学物質だけよりも天然物を混ぜたほうがよく育つようです。なんかほっとしますよね。

さらに、アマチュア組織培養家の間ではこんなややこしい培地を作るのは大変なので、液体肥料に使う「ハイポネックス」を利用した培地が使われています。

一番単純なハイポネックス培地
ハイポネックス (6.5-6-19)  
2.5〜3g
             寒天  5
〜10g
              砂糖   20g
       水道水1リットルに溶かして固める

これです。

でもこれだと、NPKが主体になった組成で、その他の成分が十分でないので、用途によっては育ちが悪くなります。そこでその欠点を補うためにわれらがバナナの絞り汁が加えられています。

ハイポネックス+バナナ培地(例)
ハイポネックス (6.5-6-19)  
2.5〜3g
             寒天  5
〜10g
       バナナの絞り汁 30g
              砂糖   20g
       1リットルに溶かして固める

ハイポネックス培地は簡単に作れますし、バナナの絞り汁を加えると、もしかしたらMS培地の性能を超えているかもしれません。

もちろん、MS培地にバナナが加えられることもあります。実はバナナや上記のココナツだけではなくジャガイモやかぼちゃなんかも利用されるようです。

バナナの組織培養には、ココナツよりもやっぱりバナナのほうが良く育つのではないかなと思うのは私だけでしょうか?バナナにはバナナが欲しがる成分が全部入ってそうですよね。なんか、共食いみたいですが。

私も時間を見つけて、ぜひ共食い培養をやってみたいと思っています。台湾バナナの苗とか簡単に出来たりして。(ホルモンがいるのでそこら辺がネックですが)

(なぐりがきでスミマセン、時間があればもう少しまとめます)

組織培養とは