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古今和歌集にちょっと変わった形で詠まれてる
いささめに 時まつまにぞ 日はへぬる 心ばせをば 人に見えつつ
この歌を詠んだ人は紀乳母ですが詠まれたのがいつかはわかっていません。
紀乳母(きのめのと)は紀全子のこと。陽成天皇の乳母で、陽成天皇即位の翌年の877年に従五位下、882年従五位上になった。生没年は不詳ですが、平安時代の人ということですね。
いささめに・・・かりそめに
心ばせ・・・心の思い
人に見えつつ・・・あの人に知られながらも
どこが芭蕉なんでしょうか?
この歌には、笹・松・枇杷・芭蕉葉が詠み込まれています。
いささめに 時まつまにぞ 日はへぬる 心ばせをば 人に見えつつ
こういうのを掛詞というそうです。(次のほうがあってるのかな)
物名(もののな)や「隱題」ともいって、歌の中に、まったく別の語句を詠みこむ技法で、言語遊戯的色彩が強い。各句に散らばらせたものが「折り句」らしいです。
折句でも、各句の初めに折り込む『冠』、各句末に折り込むのが『沓』、両方に折り込むのが『沓冠』があるそうです。
平安時代にはすでに芭蕉が日本の貴族の間に知られていたということですね。
今のところ、これよりも古い日本の書物からは芭蕉の記載は見つかっていないそうです。
他にもこんな歌がありました。
世中のたのみ所にせし物を はせをばかくややかんと思ひし(信明集)
風ふけばまづやぶれぬる草の葉に よそふるからに袖ぞ露けき(後拾遺和歌集 二十釈教 前大納言公任)